かりんの概要をご紹介いたしております。
かりんの原産地は中国で、古くから薬用や観賞用などとして利用されていました。平安時代までには日本に渡来していたといわれていて、中国と同様に鑑賞や薬用などに利用されていたようです。
かりんの黄色い果実はワックスを塗ったようにベタベタしています。そして完熟した実を部屋に置くだけで芳香剤として使えるほどの甘く強い香りを楽しめます。その芳しい香りからジューシーで甘い果肉を想像しがちですが、残念ながら甲州本かりんの果実はとても硬く、強烈な渋みがあるのでそのままでは食べることはありません。
新聞紙などに包んで室温で保存します。果皮に緑色が残っている場合は、しばらく直射日光の当たらない涼しい場所に置いて追熟させましょう。
芳香が漂って果皮全体が黄色く染まり、表面に油っぽさを感じたら完熟しています。かりんは比較的日持ちするほうですが、完熟したものはなるべく早く使い切りましょう。
かりんは生食できないので果実酒、ハチミツ漬け、シロップ漬け、ジャム、砂糖漬けなどにして楽しみます。